2020/06/14 21:42

どうも、お酒も飲まない、タバコも吸わない、ギャンブルもしない、結構つまんない奴 ショップ担当の結城です 笑
真面目なんですよ。つまんないと言うことも出来ますが、真面目なんです。クソ真面目 笑


さて、今日は皆さんと少し真面目なお話をしたいと思います。
今日は日曜日なこともあり、店頭でやっているお弁当屋さんが販売開始からわずか30分ほどで完売してしまいました。
一応、毎日限定50食だと謳っておりまして、本当に毎日50食なので、週末などはすぐに売り切れてしまいます。



今日せっかく御来店頂いたのにご購入いただけなかったお客様には大変申し訳なく思います。ごめんなさい。
「こんなにすぐに完売するのに、なんでもっと沢山作らないんですか?」←これ非常に多く聞かれます。

実は店頭のキッチンカー販売だけではなく、三条マルシェ六斎市にも数年前から出店をしていまして、ここでも毎回すぐに完売(売切れ)してしまい、なんでもっと沢山作らないのか?と聞かれることが多くあります。

単純に全て当店の調理場で製造をしていますので、そんな500個も1000個もお弁当を作れないという能力キャパ不足というのもありますし、毎回毎回すぐに売り切れという訳ではなく、かなりギリギリで売切れな時もあります。
ですので、お弁当を多く作らない一番の理由は、絶対に捨てたくない からです。いやいや、捨てないなんて、当たり前でしょう!と思っているあなた!それが当たり前でもないんですよ...



では、ここからが、つまらないクソ真面目なお話です 笑
皆さん「フードロス」という言葉を聞いたことがありますか?

フードロス(食品ロス)とは、本来食べられるはずの食品を捨てることをいいます。
腐ったり、食べられなくなったものではありません。

私たちの住む日本では、年間612万トンの食べられる食品を捨てています。
これは、世界中で飢餓に苦しむ人々に向けた世界の食糧援助量(平成30年で年間約390万トン)の1.6倍に相当するそうです。

この日本のフードロスを国民一人当たりに換算すると毎日お茶碗1杯ぶんのご飯を捨てているのと同じ量になります。
日本の全国民(赤ちゃんからお年寄りまで)が毎日欠かさずにお茶碗一杯分を一年間捨て続けているのです。
めちゃくちゃもったいないと思いませんか?

じゃあなぜこの様なことがおこるのでしょうか?
皆さんがまだ食べられるご飯をゴミとして毎日毎日捨てている訳ではありませんよね?


全ての答えではありませんが、1つの原因が先ほどの
「なんでもっと沢山お弁当を作らないのですか?」に詰まっています。

例えば、夜中のコンビニに行ってお弁当の棚がスカスカだとあたなはどう思いますか?
品揃えの悪いコンビニだなぁ...と思いませんか?

でも少し考えて見てください。
夜中に、数十種類のおにぎり、数十種類のお弁当、数十種類の麺類、数十種類のお惣菜、これどう考えても不自然じゃありませんか?
あたなの家の冷蔵庫だと過程してみて下さい、何食べるか選べる様に冷蔵庫にパンパンに食材あるよ(常に)!状態な訳です。

つまり「在庫」です。

そのうち捨てざるを得ない状況になるのは火を見るより明らかですよね。不良在庫状態。
つまり、私たち消費者が「いつでも、どんな種類でも望めばすぐに食べられる」という状態を望んでしまうと、必ずフードロスが起こります。

例えば、すぐに行って数あるメニューの中からオーダーするとすぐに和洋折衷のお料理が出てくるファミリーレストランなどもそうですよね。必ず在庫があります。店舗では捨ててないよ!とおっしゃる方もいますね、しかし既製品の製造工場ではお店に発注を受けた時にすぐに供給できる様に「在庫」をしてるので、必ず廃棄をしています。

また、年中季節に関係なく、食材が揃う小売店なども「在庫」をしてるので、必ず食品を捨てなければなりません。
捨てないのであれば、その小売店の野菜棚、お魚棚、お肉棚、お惣菜棚はスカスカ状態でしょう。それでは競合に勝てないと思います。

この「在庫」が、食べたいものが食べたい時になんでも揃うという今の日本人の「当たり前」を支えています。
「在庫」をしなければ、受注生産になり、フードロスもしなくなりますがかなり不便になってしまいます。全てのレストランが私たち料亭の様に「完全予約制」にしなくてはいけません。外食をするには数日前から予約をしなければいけなくなります。

まぁこれは極端な話でしたが、今の日本が少し食品がいつでも揃うという状態がいきすぎているのかもしれません。
もう少し、食べ物を大切に全ての命、作物は「当たり前」なんかじゃ決してないということを思い出さないとこのフードロスの問題は解決しないのかもしれません。




.......真面目か!笑
では、また!